2026-09-14
5点切開はそのままに、剥離層を進化|第2世代デュアルプレーン額リフト
エイトップ整形外科の第2世代デュアルプレーン内視鏡額リフトは、5点切開のまま額上部(骨膜下)と下部(帽状腱膜下)で剥離層を分離。知覚神経への負担を抑え、自然で美しい眉と額のリフトを実現します。(104文字)⬤

こんにちは。エイトップ整形外科の整形外科専門医、クォン・ジュンソン院長です。
本日は、新しくアップグレードされた第2世代デュアルプレーン内視鏡額リフト(前額リフト)手術について詳しく解説いたします。

おでこや眉間のシワは、単に皮膚がたるむだけで生じるものではありません。表情をつくる際におでこや眉間の筋肉が繰り返し動くことでシワが深くなり、時間の経過とともに額や眉周辺の組織が垂れ下がることで、重たく重苦しい目元に見えてしまうことがあります。
このような場合、内視鏡を用いて小さな切開から額や眉周辺の組織を剥離し、上方へと引き上げることで、たるんだ額と眉の位置を改善する内視鏡額リフトが適しています。
しかし、同じ内視鏡額リフトであっても、どの層を剥離し、どのような方向に組織を移動させるかによって手術の仕上がりや経過は大きく異なります。
最近ではこうした点を考慮し、従来の単一剥離法から進化させた「第2世代デュアルプレーン方式」の内視鏡額リフトを当院でも採用しています。
1. 内視鏡額リフトがなぜ必要なのか?

年齢を重ねるにつれ、額や眉周辺の組織は重力と繰り返される表情の動きの影響を受け、徐々に下方へとたるんでいきます。
特に眉が下がってくると二重のラインが覆いかぶさり、目が小さく重たく見えてしまうほか、額や眉間のシワがより目立って老けた印象を与えやすくなります。
この際、単に皮膚だけを上へ引っ張るのではなく、額や眉周辺の軟部組織や筋肉層の位置を根本から整えることが重要です。
2. 5点切開はそのまま、剥離層を分けました
内視鏡額リフトにおける重要な進化は、切開位置ではなく「剥離する層」の変化にあります。
従来の方法では、5箇所の切開から前頭骨と骨膜の間の「骨膜下層」を中心に剥離を行っていましたが、現在適用しているデュアルプレーン方式では、額の位置に応じて剥離層を使い分けてアプローチします。
第2世代デュアルプレーン額リフトの剥離方法
① 額上部 → 骨膜下剥離
額の上部では従来通り骨膜下層で剥離。
骨膜と骨の間のスペースに沿って組織を移動させ、額全体の十分な剥離範囲を確保しながら上方へ引き上げられるようにします。
② 額下部 → 帽状腱膜下剥離
一方で眉骨から約3cmほど上方の額下部では、帽状腱膜下(骨膜の上層)で剥離を行います。
このように一つの層だけを利用するのではなく、額の位置によって異なる2つの剥離層を使い分けることこそが、第2世代デュアルプレーン内視鏡額リフトの核心です。
つまり、上部は骨膜下層、下部は帽状腱膜下層と剥離層を変えることで、それぞれの解剖学的な特徴を最大限に活かします。
3. 第2世代デュアル額リフトが知覚神経の保護に役立つ理由
額リフトにおいて極めて慎重に考慮すべき構造の一つが「知覚神経」です。

おでこや頭皮には感覚を司る神経が走行しているため、手術の過程によって一時的な知覚低下や違和感が生じることがあります。
従来の単一層剥離だけで額の下部までアプローチする場合、組織を上方へ引き上げる過程で神経の下を支える役割を果たす組織が相対的に不足してしまうことがあります。

一方、デュアルプレーン額リフトでは額の下部を骨膜の上、すなわち帽状腱膜下層で剥離します。
知覚神経の下層に骨膜と軟部組織を残し、クッションのような保護の役割を果たせるようにすることがポイントです。この工夫により神経に加わる直接的な刺激を軽減でき、術後の知覚異常や痛みを最小限に抑えることを目指せます。
ただし、感覚の変化や痛みの程度には個人差や手術範囲による違いがあるため、すべての方で同様に抑えられる、あるいは完全に予防できると断定することはできません。専門医との十分なカウンセリングを通じて進めることをお勧めします。
4. 眉周辺の組織を直視下で確認し、より精巧に
デュアルプレーン方式のもう一つの特徴は、眉周辺の軟部組織をより直接的に確認しながらリフトアップを進められる点です。

特に眉の下側には脂肪組織をはじめとする多様な軟部組織が存在するため、単に上から組織を引っ張るだけでは理想的な眉の位置や形を作りにくい場合があります。
額下部において帽状腱膜下層からアプローチするため、眉周辺の軟部組織を直視下で確認しながら必要な部位を整理し、適切な位置へ上方移動させることが可能です。
また、額下部において硬い骨膜自体によって引き上げが制限されるのを防ぎ、軟部組織をよりしなやかに移動させられる点も大きなメリットです。
その結果、眉の位置を単純に上げるだけでなく、眉の高さやアーチの形状、額から眉へと続く全体的なバランスを考慮したリフトアップが叶います。
5. 結局重要なのは「どれだけ強く引っ張るか」ではありません
額リフトでは、リフト効果を高めるために組織を強く引っ張るべきだと考えられがちです。
しかし実際の手術において、どれほど強く引っ張るか以上に重要なのは「どの層で組織を剥離し、どの構造物を保護しながら移動させるか」です。エイトップではこの第2世代デュアルプレーン内視鏡額リフトを適用し、額の上部と下部を同一の層で剥離せず、部位ごとの解剖学的特性に合わせて剥離層を変える手法を取り入れています。
これにより、十分な剥離範囲を確保しながらも知覚神経の下に骨膜と軟部組織を残して神経刺激を和らげ、眉周辺の組織をより繊細に引き上げることを目指しています。

内視鏡額リフトは、単におでこの皮膚を上へ引き上げるだけの手術ではありません。額と眉周辺の解剖学的構造を深く理解し、適切な剥離層を選択して組織をあるべき位置へと移動させるプロセスが何より重要です。
特に第2世代デュアルプレーン方式は、上部は骨膜下層、額下部は帽状腱膜下層と剥離層を分けることで、高いリフト効果と神経保護の両立を図っています。
したがって、目指すのは単に眉を吊り上げることではなく、より確実なリフト効果と長期的な持続力を発揮しながら、知覚神経への負担や術後の痛みを抑えることです。
額や眉のたるみ具合、肌の弾力、骨格や軟部組織の状態は人それぞれ異なりますので、実際の手術法や引き上げ範囲については、専門医による精密な診察を受けて判断することをおすすめいたします。
よくある質問
第2世代デュアルプレーン額リフトの剥離方式とはどのようなものですか?
額の部位に応じて2つの異なる層を剥離する方式です。額の上部は骨膜下層で剥離して十分な移動範囲を確保し、眉骨の上約3cmの額下部は帽状腱膜下層で剥離を行って手術を進めます。
デュアルプレーン方式はなぜ知覚神経の保護に役立つのですか?
神経の下側に骨膜と軟部組織を残し、クッションの役割を果たさせるためです。額下部を帽状腱膜下層で剥離することで、神経に加わる直接的な物理的刺激が軽減され、術後の一時的な知覚麻痺や痛みの緩和に役立ちます。
眉のたるみ改善において、デュアルプレーン方式にはどんなメリットがありますか?
眉周辺の軟部組織を直接確認しながら、ミリ単位で精密に移動させられる点です。下部の硬い骨膜による可動制限を回避し、脂肪などの軟部組織をしなやかに再配置することで、自然で美しい眉の高さと形を整えられます。
デュアルプレーン額リフトを受ければ、痛みや知覚低下は全くありませんか?
完全にゼロにできる、または100%予防できると断定することはできません。神経への負担を減らすよう設計された術式ですが、感覚の変化や痛みの程度には個人差や手術範囲が影響するため、事前のカウンセリングと正確な診断が必要です。
額リフトは皮膚をとにかく強く引っ張った方が効果が高いですか?
いいえ、単に強く引っ張るよりも、適切な層を剥離して重要組織を保護しながら引き上げることの方が重要です。第2世代デュアルプレーン方式は、神経などの重要構造を守りながら解剖学的層に沿って組織を移動させ、自然なリフト効果と高い持続性を実現します。