2026-09-18
目の下の脂肪再配置、単に脂肪を取り除く手術なのでしょうか?
目の下の脂肪再配置は単なる脂肪除去ではなく、突出部と窪みを整えて自然な目元を作る手術です。眼窩隔膜の強化や涙袋の温存、結膜アプローチによる傷跡を残さない方法など、構造を考慮した適切な手術について解説します。

こんにちは、エイトップ整形外科の代表院長イ・ハンジョンです。
本日は「目の下の脂肪再配置」についてお話ししようと思います。
目の下が妙に膨らんで見えたり、クマが濃く見えたりする場合、多くの方は「目の下の脂肪が多いからだ」と考えがちです。
しかし、実際の目の下の印象は脂肪の量だけでなく、目の周りの筋肉や皮膚、脂肪の位置、目の形、たるみの程度など、複数の解剖学的な要素が複雑に影響し合っています。
そのため、目の下の脂肪再配置は単に突出した脂肪を取り除くという概念ではなく、現在の目の下の構造を正確に把握した上で、不要に突出した脂肪を再配置し、目の下を平らに整える手術として捉えるのが適切です。
1. 目の下が膨らんで窪んで見える理由とは?

目の下の老化や突出は、単に脂肪が増えたことだけで起こるわけではありません。
目の周りには眼窩脂肪を取り囲んで支える様々な組織が存在しますが、時間の経過とともに皮膚や軟部組織の弾力が低下し、組織を支える構造が緩んでしまうことがあります。こうなると脂肪が前方に突出して見えたり、ゴルゴ線(涙溝)の部分が相対的に窪んで見えたりして、老けた印象につながることがあります。
そのため、目の下の脂肪再配置を計画する際は、単に「脂肪をどれだけ取り除くか」ではなく、
突出した部位と窪んだ部位をどのように自然に改善するかを総合的に考慮しなければなりません。
特に脂肪を必要以上に取り除いてしまうと、かえって目の下が窪んで見える結果につながる恐れがあるため、個人の脂肪量と目の下の状態を多角的に見極めることが重要です。
2. 目の下の脂肪再配置の核心は「除去」ではなく「再配置」
目の下の脂肪再配置と目の下の脂肪除去は似ているように思われますが、手術の目的に違いがあります。
脂肪が単に過度に突出している場合は一部の脂肪を除去する方法を考慮することもありますが、目の下の突出と窪みが同時に現れている場合には、脂肪をむやみに取り除くよりも位置を移動させて凹凸を滑らかにする方法のほうが適している場合があります。
つまり、目の下を無理に平らにすることが目標ではなく、突出した脂肪によって生じた境界をなめらかにし、目の下から中顔面へと続くラインを自然につなげることが重要です。
このプロセスでは、個人によって異なる脂肪の量や位置だけでなく、皮膚の弾力、筋肉構造、目の形やたるみの程度まで併せて確認する必要があります。
3. 自然な目元のために重要な「隔膜強化」と「涙袋の温存」
眼窩隔膜を考慮した手術

眼窩隔膜は、目の周りの脂肪が存在する空間を包み込み、支える重要な構造物です。
目の下の脂肪が突出している場合、眼窩隔膜の状態も確認する必要があり、必要に応じて手術過程で緩んだ隔膜を適切に引き締める処置を同時に行うこともあります。
単に脂肪を移動させることにとどまらず、目の下の支持構造も併せて考慮しなければなりません。目の下の脂肪再配置を行う際は、「脂肪をどれだけ減らすか」と同じくらい、脂肪を取り囲む構造をどのように改善するかが重要なのです。
可能な限り自然に温存すべき涙袋

もう一つ重要なポイントが、涙袋の温存です。
涙袋は目のすぐ下にあって目元の印象を左右する要素の一つであり、目の下を過剰に平らにしたり周辺組織に過度なダメージを与えたりすると、本来の自然な目元とは異なる印象を与えてしまうことがあります。
そのため、目の下の脂肪再配置においては突出した脂肪を整理するだけでなく、眼輪筋をはじめとする周辺組織や涙袋の形態に配慮しながら手術を行うことが肝要です。
4. 目の下の脂肪再配置、自分に合った方法を選ぶべき理由
すべての人に同じ目の下の脂肪再配置法を適用できるわけではありません。
目の下の脂肪が多い人と少ない人、皮膚の弾力が良い人とたるみが強い人、目の下の骨格やゴルゴ線(涙溝)が際立っている人など、それぞれ必要とされる手術方法は異なる場合があります。

特に皮膚のたるみが強い場合は、単純な脂肪再配置だけでは期待する結果を得るのが難しいこともあるため、皮膚や筋肉の状態まで併せて考慮し、必要な手術範囲を決める必要があります。
目の下の脂肪再配置の手法も個人の状態によって異なります。エイトップではまぶたの裏側の結膜を通じた微小切開アプローチで手術を行うため、外側に切開の傷跡が残らず、出血・腫れ・内出血を最小限に抑えることが可能です。
おわりに...
目の下は、お顔の中でわずかな変化だけでも全体の印象が大きく変わる部位です。したがって、目の下の脂肪再配置は単に突出した脂肪を除去する手術として捉えるのではなく、脂肪の位置と量はもとより、皮膚や筋肉、眼窩隔膜、涙袋など周囲の構造を総合的に考慮して治療計画を立てることが重要です。
特に自然な仕上がりのためには過剰な脂肪除去を避け、必要に応じて隔膜を強化しつつ、涙袋と周囲組織を温存する繊細なアプローチが求められます。
目の下の形態やたるみの程度は一人ひとり異なるため、手術を決める前にはご自身の皮膚状態を正確に把握し、それに合った手術法を選択することが何より大切です。
以上、目の下の脂肪再配置における隔膜強化と涙袋の温存方法について、少しでも分かりやすくお伝えできていれば幸いです。また次回のコラムでお会いしましょう。
ありがとうございました。
よくある質問
目の下の脂肪再配置は、単に脂肪を除去する手術ですか?
いいえ、脂肪をむやみに取り除くのではなく、位置を移動させて再配置する手術です。脂肪を取りすぎるとかえって目の下が窪んで見える恐れがあるため、突出した部分と窪んだ部分を滑らかにつなぐことが重要です。
目の下が膨らんでしまう主な原因は何ですか?
脂肪の量だけでなく、眼窩脂肪を支えている皮膚や軟部組織の弾力低下が主な原因です。支持構造が緩むことで脂肪が前に押し出され、ゴルゴ線が窪んで見えることで老けた印象を与えてしまいます。
手術中に眼窩隔膜を強化することがなぜ重要なのですか?
眼窩隔膜は脂肪を取り囲んで支える重要な構造物だからです。単に脂肪を動かすだけでなく、緩んだ隔膜を適切に引き締めて支持構造も改善することで、安定的で自然な結果を得ることができます。
目の下の脂肪再配置を受けると涙袋がなくなってしまうことはありますか?
周辺組織を過度に損傷させると、涙袋の形に影響が出ることがあります。そのため、眼輪筋や周囲組織に十分配慮し、本来の自然な涙袋を温存する形で手術を進める必要があります。
手術後に外から見える傷跡は残りますか?
いいえ、目の裏側の結膜を通した微小切開法を行うため、表面に傷跡は残りません。また、この方法により出血や内出血、腫れを最小限に抑えることができます。